【XBOX360コントローラー改良レポートその2】


■人間工学コントローラーってなんだろう(ながい前書き)

人間工学は、物や環境を人が自然な動きや状態で使えるように設計する工学の事で、
最近販売されるゲームハードのコントローラーの多くは、人間工学に基づいて作っているとか宣伝されている場合が多いと思われます。
なにげなくみると、一見優れていそうな人間工学コントローラーですが、実はこれには大きな問題があると思います。

たとえば、最近のゲームコントローラーパッドにほぼ必ずついているグリップについてですが、
大抵が人間工学に基づいたといって、負担無くコンローラーパッドをホールドする事ができ、操作しやすいとか疲れにくいとかいわれています。

グリップがある事により持ちやすさは向上したといえるでしょう。
ですが、グリップがあるせいで、手のひらはそこで固定されてしまうから、指の稼動範囲は限られてしまいます。
つまり、人間工学コントローラーとは、

持ちやすさだけが追求されている、その持った手のひらから伸びる指の長さとボタンまでの距離と、そこに到達している時の指の角度は計算に入ってないコントローラーといえるのではないでしょうか。

ゲーム用のパッドって、「指が届いて、押せる」だけでいいってもんでもないと思います。



■手の大きさが違う国のコントローラーを改良

さてこちらは、海外製ゲームパッド Madcatz FightPad です。

サターンパッド的な操作感覚を期待して購入したのですが、外国人の手にあわせた人間工学的なでっかいグリップがあり、
日本人である私が握ると、サターンパッドのような角度で親指を十字キーの位置にもっていけません。



そこで上記写真のように、グリップの部分を適当に切り落としてみました。
今回切り落とすのに利用した道具は、電動のルーターです。
別に適当に切り落とすのが目的なだけですから、可能であれば鋭いニッパーでも半田ごてをあてて溶かすのでもいいと思います。



裁断面で怪我をしないように、やすりがけをしたのち、ビニールテープで補強して
以上で改良完了。
グリップ切り落とすと、サターンパッドのように親指を動かすことができ、操作性が飛躍的に向上しました。
Madcatz FightPad を購入して、操作感覚に違和感を感じていた人は、グリップ裁断をオススメ致します('¬'*)